弊社調査に関する一部報道上の表現について
当社が 2019 年 11 月 26 日に開示した「LGBT意識行動調査2019」の調査結果に関し、
一部、報道にて様々な表現が用いられており、誤解が生じていること踏まえ
本稿にて弊社の定義・見解を改めてご説明いたします。
当社では、
いわゆる性的少数者を指す言葉では「LGBT・性的少数者」という表現を基本としています。
これは 2016 年に情報開示した際に、多くの当事者からご意見をいただき反映したものです。
弊社の事前調査(出現率調査)における聴取項目では、
①性に関するアンケートへの回答許諾
②出生時の戸籍性
③性同一性(出生時の指定性別に対する同一感・違和感)
④性的指向(性自認に対して好きになる性別)
を設定しております。
これを基に、回答者の性のあり方を判定し、出現率を算出しております。
性的指向別・性同一性別の出現率は、これに基づき集計されております。
一部、報道では、出現率に関する定義に関し
「LGBTを「体の性別」と性自認が一致するシスジェンダーと異性愛者以外」と定義」
と記載されておりますが、正確には、弊社では
「LGBT・性的少数者を、シスジェンダーかつ異性愛者以外」と定義しています。
また、シスジェンダーについては
「出生時の指定性別に対し、同一感を抱いている回答者」と定義しています。
※聴取項目上、厳密に言えば「体の性別」と「性自認」が一致している人となりません。
また、その他の報道では、
Xジェンダーの定義が「性自認は、男女どちらでもない」とされていますが、
弊社では、出生時の指定性別に対し、本人が生活している、生活したいと望む性
において「中性」「両性」「無性」「不定性」と回答した方と規定しております。
併せて、弊社では、国内外の当事者、有識者、各学会などの見解を踏まえ
Sexual Orientationを「性的指向」と訳し、その定義を、
恋愛感情又は性的感情の対象となる性別についての指向をいうこと
Gender Identityを「性同一性」と訳し、その定義を
自己の属する性別についての認識に関する斉一性の有無又は程度に係る意識をいうこと
としております。
但し、Gender Identityについて「性自認」と邦語が使用されている現状も多々あるため、
「性同一性(性自認)」と表記する場合もございます。
国内では、性的指向・性同一性(性自認)に関する言葉の定義が明確に定まっておらず、
LGBTという言葉の使い方も報道機関・自治体・企業・個人により異なっている状況です。
従いまして、弊社の定義についてはリリース原稿通りにご理解いただけますと幸甚です。
株式会社LGBT総合研究所